仕事に何を望む 就職するなら大企業?それとも中小企業?
久々に仕事の話です。
今回は私の体験談を踏まえての実話です。
これから就職しようとしている方、また転職を考えている方は是非参考にしてください。間違えた道に進まないようアドバイスになればと思います。
私は10数年以上システム会社でシステム開発をメインに、要件定義から保守まですべての工程を担当していました。その経験が生きて今社内SEとして仕事しています。
今の会社に転職した理由は、収入の安定と過酷な労働環境からの脱却です。
私が以前勤めていたシステム会社は20人以下の小さな会社でした。
小さい会社な分、色々なことにチャレンジさせてもらえるという利点がありましたが、
その反面激務でした。また、激務に見合った収入ではありませんでした。
当時は何度も辞めようと思っていましたが、若いころの苦労は買ってでもしろという
先人の教えもあるように、とくかくひたすら頑張って自分にスキルを付けました。
その甲斐があって、当時のお客さんにスカウトされて今の会社に転職出来ました。
年齢と共にシステム会社の勤務はついていけない(技術・体力ともに)と思い、社内SE
としての新しい職を選択しました。
一人で色々な対応をさせられる苦労もありますが、いい転職をしたと思っています。
一方私の知り合いが地元では大手のシステム会社に長年勤めていたのですが、
やりがいを求めて私と同じように社内SEに転職しました。
大手の会社ではよくあるのですが、ある一定の工程の作業のみ長年仕事をしていました。まさに歯車です。
まだある一定の分野でずば抜けていればよかったのですが、そうではなくただ延々と同じ作業を繰り返しさせられていたようです。
そのかわり、大手なので給与はそれなりによく、やりがいを除けば満足のようでした。
そんな方が、やりがいを求めて転職をしたのですが、周りの期待通りの活躍が出来ず
今の職場にいづらくなってしまったと相談されました。
社内SEや小さなシステム会社ではありがちなのですが、SEは神様なんです(笑)
なんでも出来て、どんな要望もかなえてくれると思ってます。
冗談じゃなくホントに思ってます(笑)
そのため、中途半端なスキルで転職するとかなり痛い目を見ます。
彼がまさにそのいい例です。
大手の中にいる分にはそこそこやれていたのでしょうが、いざ外に出ると全然
やれなかったパターンです。
大手にもきちんと向上心を持ってスキルを着実につけている素晴らしい方も多々
います。しかし、大半は彼のように少しぬるま湯につかってしまっています。
また、組織が大きいせいで自分がしたい事が出来ない環境でもあります。
そんな方は欲を出さず、最後までその企業で働けばいいのです。
安定を求めて仕事はあくまでもお金をもらうための作業と割り切れば問題ありません。
ただし、高齢になったとき若い人に負い目を感じながら細々と仕事をするみじめさはあります。
上記2点の例を紹介しましたが、どちらも正解はありません。
それぞれに利点、欠点があります。
若いころに苦労をした経験が後に生きてベテランになって活躍する事が一見いいように見えますが、その分若いころはお金も時間もなく好きな事は我慢しないといけません。
要は自分の仕事のピークをどこに持っていくかです。
人生設計がぶれなければどちらの選択肢も正解です。
私は一番体力のある30代のうちに必死に努力し、そのスキルを40~50代で活かし残り数年をゆったり過ごそうと考えていたので前者を選びました。
その方が仕事のモチベージョンを保てると思ったからです。
モチベーションの保ち方は人それぞれなので大手でずっと働く考えも間違いではありません。むしろアリだと思います。欲を出して転職するから失敗するんです。
これから就職する方はこの体験談を参考に会社選びをしてみてください。
また、転職を考えている方は自分のスキルが十分か一度考えてみてください。